事例その4:福岡工業大学附属 城東高等学校

2012年全日本ロボット相撲大会ラジコン型でみごと優勝を果たした福岡工業大学附属 城東高等学校は全日本ロボット相撲の強豪校のひとつです。

強さの背景には、城東高等学校の長年蓄積されてきた技術や知識のほかに、『モノづくり』の楽しさや人と人とのつながりが実感できる学校環境があるのではないでしょうか。チームの顧問である城東高等学校工業科の平田雅文教諭にお話をうかがいました。

――― 2012年全日本ロボット相撲大会ラジコン型での優勝おめでとうございます。
相撲ロボットは、パワー重視型. バランス型. スピード重視型と大きく分かれると思いますが、今回優勝されました城東高等学校のロボットはどのタイプに属すのでしょうか。
国技館の土俵上のマシン「バランス型です。両腕で相手を捕らえ、スピードとパワーで押し出すタイプのロボットです。」

――― チームでの参戦ならではの発想の拡がりや技術の分担、また製作上のご苦労などあれば、お聞かせいただけますでしょうか。
「各チームの舞台裏での機敏な補助員の整備力が戦いを制していたという事です。一戦、一戦ロボットの破損状況を判断し最善の修復をチーム一丸となり行っていくのです。日頃からメンテナンスに携わっていないと成しえない舞台裏での戦いも展開されているのです。このようにチーム全体がひとつになり、チームワークの大切さ、“人間一人での微力さ”など、机上では体験できない実践力を競技会は育んでくれます。

土俵上の選手たち『モノづくり』によって人が育てられるという場面の一つだと考えます。選手諸君にとって、この大舞台での体験はこれからの人生に勇気と大きな自信につながって行くことでしょう。」

――― 今回の相撲ロボットにマクソンモータをご採用いただきました理由をお聞かせください。
「制御性が良く電気雑音が小さい。
高効率で応答性レスポンスが良い等々…といったさまざまな利点を有しているところです。」

 

――― 相撲ロボットを製作する上で、マクソンモータに要求されることは何でしょうか。
「小型、軽量化、高出力、耐久性…などですね」

優勝ロボット内部写真(マクソンモータ搭載)――― マクソンに何か注文やご意見があればお聞かせ下さい。
「納期に時間がかかるので、方策をご検討願いたい。また、商品価格が高いので、開発費がかさんでしまう。そのへんの打開策を検討していただきたいですね。」

――― ご意見ありがとうございます。新年度は弊社の学校サポートキャンペーンも新たな製品の組み合わせで展開してゆく予定でおりますので、是非、ご活用いただければと思います。また、納期に関してはスイス本社ともお客様の声をシェアさせていただき、改善できるよう努めてまいりたいと思います。 

――― 今後、どのようなロボットを作っていきたいとお考えですか。
「『モノづくり』には、さまざまな教育的要素が存在し、ロボットコンテストは大変意義のある人間教育の一助であると実感しています。さまざまな競技会や研究発表の中から学んだ技術を更に進歩させ、将来は人と共存できるレスキューロボットや介護ロボット等々の人々のためになるロボットを開発していきたいと思います。

また、全国の『モノづくり』に取り組んでいる学生諸君の中から将来の発明家や科学技術者が誕生することを期待しています。」

――― 先生がお考えになるモノづくり教育の理想など、あればお聞かせ下さい。
「プロジェクト創立9年目にして悲願の(国技館)初優勝を飾ることができました。
選手達は心の中に確固たる目標を作ることが出来れば、驚く程の能力を発揮します。目を輝かせながら、どんな苦労もいとわず取り組むことが出来るのです。
ラジコン型決勝戦(三つ巴戦)日々、ロボット製作室の生徒達はトライ&エラーの連続で寝食を忘れて製作に没頭し、根気強くやり抜き、決して人にやらされているのではなく、目標達成のために何をなすべきかを自ら考えて行動することができる人間に成長しているのです。競技で負けた選手は次の選手の補助をする。仲間意識とチームワークが競技を通じて目覚め、日常の生活においても生徒達の姿勢が今までとはちがって変貌してくるのです。選手達は勝利する事の難しさと「負けて学ぶこと、勝利して心すること」を実践から学ぶ事ができたのです。」

――― 初優勝、本当におめでとうございます。他人との協調、チームや仲間を思い遣る心を育む情操教育としてもロボット製作は一役買っているのですね。 

――― 今、学んでいる方々へメッセージをいただけますでしょうか。
九州大会でOBや選手たちが集合「『モノづくり』は人格形成の一助となることを確信しています。『モノづくり』での重要な要素の一つに“本物の説得力“があります。さまざまなロボット競技は、モノの手応えを知らず知らずのうちに感得させ、心を豊かに育ててくれるのです。

また、ロボット相撲を通じて、多くの良きライバルとめぐり合うことができ、学内だけに止まらず、全国で取り組んでいる多くの仲間とのコミュニケーションをとることができ、貴重な情報交換の場でもあります。

勝負だけにこだわらず“継続は力なり“の精神であきらめずに楽しんでください。」

――― 今日は有難うございました。

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